英国で4歳の女児が手紙を付けて飛ばした風船が、はるか1万キロ離れた中国まで届いたと、英タイムズ紙が報じた(The Times 2007年9月27日)。
英国の大マンチェスター州に住むアリス・メインズちゃん(4)は7月15日、学校行事の一環で風船に手紙を付けて飛ばした。この日の行事で飛ばされた風船は全部で100個。このうち最も遠くまで飛んだのは先月の段階ではリバプールまでだったが、今月5日になってアリスちゃんの飛ばした風船を拾ったとの手紙が中国から学校あてに届いた。
手紙の差出人は中国広州に住むシェ・ユーフェイさん(26)。シェさんは先月25日、広州市内の公園で友人とバスケットボールをしていて風船を見つけたという。風船は縮んでいたものの、割れてはいなかったとのことだ。
英国から中国広州までは1万キロもの距離があるだけに、学校関係者らはシェさんからの手紙に驚いたとのこと。なかには風船が船に落下し、そのまま中国まで運ばれたのではないかと言う人もいるとのことだが、気象の専門家は「ヘリウム風船は通常、高度が上がり気圧が低下すると膨張し、破裂してしまう」としながらも、「仮に素早く上昇しジェット気流に乗ったとしたら、ひょっとすると(中国まで飛んでいくことも)ありうるかもしれない」と話しているという。