韓国で、10代の少年が青酸カリと称して砂糖を売ったとして、詐欺の容疑で書類送検されたと、ノーカットニュースが報じた(ノーカットニュース 2007年7月27日)。
書類送検されたのは京畿道スウォン(水原)市の高校3年の男子生徒。ヨンイン(龍仁)警察署によると、この男子生徒はインターネットの掲示板で「苦痛なしに死ねる薬」の購入を持ちかけ、22日に男性に青酸カリと偽って砂糖30グラムを50万ウォン(約6万6000円)で売りつけるなど、5回にわたって犯行を繰り返し、170万ウォン(約22万3000円)をだまし取った疑いが持たれている。
この男子生徒はうつ病で、警察では男子生徒は青酸カリを購入する金がほしくて犯行に及んだものとみているとのことだ。
自殺の増加が社会問題となっている韓国では、今回の事件のように、自殺コミュニティサイトなどで劇薬の購入を持ちかけ、風邪薬や下剤を売りつけるといった詐欺行為が後を絶たず、問題となっている。警察では「サイバー捜査隊」がネット上の情報に目を光らせているが、自殺コミュニティサイトは次々と開設されるため対応が難しいうえ、被害者が警察に届けるのをためらい泣き寝入りするケースも多く、摘発されるのはごく一部にとどまっているといわれている。