英国でティツィアーノ作とみられる絵画が競売にかけられ、約5200万円で落札されたと、英タイムズ紙が報じた(The Times 2007年7月19日)。
この絵画は英国のある女性が1974年にコンテンツセールで購入した肖像画。女性はこの絵画にたいした価値はないと考え、33年間自宅の壁に掛けていたが、このたび売却することを決め、レスターシャー州で行われた競売に出品した。
絵画の価値は当初数万円程度とみられていたが、実はこの絵画はイタリア・ルネッサンスの巨匠、ティツィアーノが描いたとみられる作品だった。競売参加者のうち2人がこれに気付いたため、値はみるみる上昇。結局20万5000ポンド(約5200万円)で落札された。
出品者の女性は思わぬ大金を手にすることになったが、今後絵画がティツィアーノの作品と正式に確認されれば、20万ポンドどころか500万ポンド(約12億7000万円)の値がつく可能性もあるという。