米国で白色の聖母マリア像の目の下に黒っぽい線が現れ、涙を流す聖母マリア像として話題になっていると、米WFTVが報じた(WFTV 2007年4月25日)。
目の下に黒っぽい線が現れたのはフロリダ州オーランドの骨董品店にある大理石彫刻。白色の聖母マリア像の左目の下に、涙の跡のような黒っぽい縦線が現れた。
この彫刻はミケランジェロの代表作である「ピエタ」の複製で、十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアの姿が表現されている。
骨董品店のオーナーのレス・ロバーツさんによると、彫刻は数週間前に欧州から骨董品店に運ばれたが、その際は黒っぽい線については分からず、数日前になって客が見つけたという。
これを受けて、ロバーツさんはこの彫刻を販売しないことにした。また、目の下に現れた黒っぽい線は日増しに色が濃くなっているとのことだ。
このことが伝えられると、彫刻に黒っぽい線が現れたのは奇跡だとして話題となり、「涙を流す聖母マリア像」を見ようと多くの人が骨董品店を訪れている。なかにはマイアミからの「巡礼ツアー」の話まであり、5400人が何台もの貸し切りバスでやって来る予定とのことで、ロバーツさんは対応に苦慮し警察の協力を仰いでいるという。