韓国のある公立小学校で、校長が成績優秀な児童に現金を渡していたことが明らかになり、物議を醸していると、韓国の京郷新聞が報じた(京郷新聞 2009年7月24日)。
校長が児童に現金を渡していたのは、韓国北西部のインチョン(仁川)市西区にあるインチョンキョンソ(仁川景西)小学校。21日に行われた終業式で、チョ・マンホ校長が1学期のテストで満点を取った2年生10人、6年生1人の計11人を立たせ、全校児童の前で努力をたたえた後、この11人を校長室に呼び、4人に5000ウォン(約390円)、7人に3000ウォン(約230円)ずつ現金を渡したという。
これに対し、保護者から「人格教育を度外視している」などの批判が出ているほか、同市教育委員会の委員からも校長の行動を問題視する声が上がっているとのこと。
一方、チョ校長は「目標を持って努力できる動機を誘発するために、個人のお金から支給した」と説明。現金の授与という方法については「ノートや鉛筆を買うよりも、子供たちが必要なものを買えるようにということで、現金を渡すことになった」と話しているという。