英国で、失踪した愛犬の道標代わりにしようと、飼い主一家が道に尿をまき、非難を浴びていると、英BBCが報じた(BBC 2009年7月9日)。
イングランド南西部のブリストルに住むジョナサン・バルテスさんは、サイモンという名前の雄のラブラドールレトリバーを飼っていたが、4日夜にサイモンが行方をくらましてしまった。バルテスさん一家はサイモンを探したが、見つけ出せなかったため、きわめて異色の手段をとることにした。道に尿をまいたのだ。
バルテスさん一家はサイモンが帰ってくる際に手がかりになるようにと、家族の尿を水で薄め、自宅近くの道にまいた。サイモンの足取りがつかめないなか、サイモンが家族のにおいをたどって帰ってくることを期待しての行動だった。
これに対し、ブリストル市議会からは衛生上の理由から非難の声が上がっているとのこと。また、犬がにおいをたどる場合、尿より衣服の方が有効なのではないかとの声もあり、肝心の効果についても疑問符が付いているという。